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精神科患者の人生を握る精神科医
今日は精神科でもあまり話題にされない、しかし、中核的であるという問題に触れたいと思います。
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精神科で診る疾患といえば、統合失調症がその代表と言ってしまうことも多いが、他にも双極性感情障害(躁うつ病)やうつ病、パニック障害や認知症、薬物依存による精神障害までさまざまである。
そのような精神科関連の疾患に罹患してしまえば、当然精神科医にお世話になることになる。
医師と言えば、各専門の分野においての知識を兼ね備えているはずであるという思考はだれしも持っているはずであり、現実的にそうでなければならない。
当然、
※精神科医は、専門的な精神科関連の知識を有している
こうあるべきなのだが、残念ながら幻想と言わざるを得ないのが今の精神科医療の現状である。
以下2点、
・精神科疾患においての症状を(統合失調症などにおける幻覚や妄想、また、うつ病やパニック障害などの眩暈(めまい)や不安感、息苦しさ)“気のせい”と言っている医師は論外。
・何の根拠もなく、抗精神病薬を感覚だけで混合処方している医師も話にならない。
と言いたいところであるが、この2点をクリア(特に後者)している医師は精神科医でどれだけいるのかというと
※ほとんどいない
というのが現状である。
そもそも、抗精神病薬の単剤処方の話ができる云々の前に、無用なプライドが先行している医師が多いのが現状。
このような医師が多い中、患者が無知な医師に診察されていると思うと一刻も早く何とかしなければと思う。
抗精神病薬の混合処方(例レボトミン、ジプレキサ等)を処方され、夜眠らないからと強度の睡眠薬を盛られる(そもそもジプレキサは夜眠りにくくなる傾向がある)。
アカシジア・ジスキネジアなどの症状が出るからと、抗コリン薬を処方。便秘や尿閉、口渇が酷くなったからと大量の下剤と嚥下不良のために粥食、尿閉には導尿・・・・、おまけに痙攣を誘発(抗コリン薬で)。
こうなると、そもそも何の治療をしに入院しているのかわからないどころか、その人の人生そものが医師に左右されてしまっているといっても過言ではない。
ただ、残念ながら今の精神科医療の現状がこうであり、各精神科の入院施設を見るだけでもそれはよくわかるはず。
皆他人事のように思っているかもしれないが、明日は我が身。
精神疾患は“気の持ちよう”でないことは先に述べたが、つまり、神経伝達物質の問題であり、遺伝因子、環境因子、個人の器質的因子等様々な要因が複雑に絡み合って発症するのが精神疾患であるということ。元気な身内が次の瞬間精神疾患に罹患することも十分あり得る。
「私はしっかりしているから大丈夫」と高をくくっているあなたも発症しない保障はどこにもない。
大事なことは、
※精神疾患に罹るということが問題なのではなく、精神疾患に罹った後の周囲の対応
である。周囲の対応とは、身内など人間一人の関わりから、医師、看護師など医療関係者の医学的知識、そして政治的法律的なものまでを含む。
つまり、私はこう言いたい
※疾患に罹ってしまったことが不幸なのではなく、世の中の偏見や医療従事者側の無知が患者にとってなによりの不幸である。
偏見や医療従事者の無知を変えていくためには、我々のNPO活動は切っても切り離せない。目指すところは大きく困難かもしれないが、必ず必要なものであり、一人ひとりの協力が得られてこそ変えることができる。
容易ではないが、あらゆる角度から切り込み一日でも早く日本の精神医療を変え、我々NPOの活動が一日でも早く患者に還元されることを願う。
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