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改革を起こすことの難しさ

投稿日:2008/04/14

今、日本で改革を起こそうとしている人すべてに伝えたい。


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ご存じのように、私は現役の看護師として精神科で働いている他、同時にNPOの代表でもある。

日本の精神科を変えるためには、両側面からのアプローチが必要だと私は思っている。NPOの活動がスムーズだからと言って、現場を無視するわけにはいかない。

NPOの活動によって、世論の傾きが変われば現場も変わるのだろうが、そこに安易な妥協はあってはならない。なぜなら、その改革が及ぶまでにも患者は、一日一日、一瞬一瞬を病院で過ごしているからである。入院でなくても患者は地域で一瞬一瞬を過ごしていることには変わりない。


現場を変えるときは、必ず反発がある。物事が変わるときは、理論で説明されても納得いかないものである。

このことに関しては、あらゆる書籍で記されていることが多いが、いわゆる

※総合的なホメオスターシス(恒常性)

が働くのである。
ここでは、体のリズムを維持する意味のホメオスターシスだけではなく、物事が変わることすべてを元に戻そうとする人のホメオスターシスを述べる。


・新しいことを導入したり、業務内容が変わるようなことがあれば拒否反応が起こるのである。


つまりは、病院改革や精神医療改革などにも同様の反発が起こるということ。
ここで、引き下がってはならないし、逆に真っ向から勝負に挑むのも効率の悪い話である。とはいえ、調整をしながらもある程度突き進まなければならないこともある。

※改革は孤独である。しかし、孤独に浸っている暇はない。子供のじゃれごとではなく、人の真似ごとでもなく、自分の信念を貫き通すのに“ある意味”足踏みをしている場合ではない。

しかし、忘れてはならない。
現場にいる人たちの

・反発する意味
・私自身の考えが適切であるか。できれば柔軟に考えなおす必要があるのではないか
・どのタイミングで改革材料を持ち込むのが最良であるか

様々な要素に対して、自分がすべて正しいと思い込むのではなく、そして、何度となく“再考”することの重要性を再認識しなければ改革は失敗に終わる。


改革するときは、必ず反発が起こる。と同時に必ず人間関係に問題が生じる。これを如何にして、どのようにして、なにを緩衝材とするのか。これを常に意識しなければならない。

そう考えながらも人間関係を最優先にすると、妥協の塊になってしまうという事実も否定できず、“自分自身が相手をできる限り理解するようにすること”が改革を推進する人間の使命であると私は考える。

改革は容易ではない。現場のみならずNPOであってもである。相手を攻撃することなく、相手の活動を思想を理解しながら、且つ、己の信念を貫き通す。

この気持ちを忘れては、自らの改革推進に対して、自己満足“のみ”に終わってしまう可能性が大きいので慎重に判断されたい。


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