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より人間らしく ~あってはならない過鎮静~
私のブログは気まぐれな更新にもかかわらず、毎週1000人以上のIP、つまり1000台以上のパソコンからのアクセスがあります。端的にいえば、毎週1000人以上の人にブログをチェックしてもらっているということですので、情報発信としては意義のあるものなのかなと思っています。さてさて、本題へいきます・・・
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過鎮静とはどういうことなのか。
複雑な話は抜きにして、簡単にいえば抗精神病薬による弊害であるということ。
決して、抗精神病薬を否定しているのではない。抗精神病薬をどのようにChoiceし、どの容量まで投与するのか。
医師はそこを慎重に考えなくてはならない。
もちろん、慎重に考えてないのかというと語弊が生じるが、患者の人生を視野に入れた思考があるのとないのとでは意味が違ってくる。
※ただ闇雲に精神症状を抑え込むことは、薬効の基本さえ理解したうえで薬剤の量さえふやせば素人でもできる。
プロというものは、ここから先を求められてそれにこたえられることがプロであろう。患者は、治療により感情面や動作など思い通りに表現できなかったり動けなかったり・・・
※その問題を、療養生活や社会復帰に向けてより人間らしく過ごすことができるように改善・追及していくことこそプロではないだろうか。
抗精神病薬を処方して、精神症状が完全に消えればそれに越したことはない。しかし、症状は軽減しても依然症状が残っている人は多い。それをなんとしてでも完全に消すことを目標とすることが治療なのかどうか。
答えはNOである。
※過鎮静を達成して、薬がよく効いていると満足し、その患者が一切の訴えがなくなり病棟の平穏が得られることが治療だろうか。この部分は、何としてでも世に訴えたいし、理解されたい。
もちろん、当該患者がほかの患者に影響するような状況があるとすればそれを放置してよいと言っているのではない。
精神科疾患において治療というものは何なのか。治療とはどういうものなのかをもう一度再考する必要があろう。
これは、医師に限っての話ではない。われわれ看護師もその状況にうずもれてはいないだろうか。
・医師に報告する際のニュアンス
・頓服薬を行く時の判断
医師の処方内容が患者の人生やQOLを大きく左右するのと同様、それを見届けている我々看護師の責任は大きい。
看護師による報告・対応如何で、内服薬の増減や隔離拘束に対しての判断に大きく影響することも自覚しておくべきであろう。
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