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目から鱗 -創傷処置の誤解-
針の医療事故の話の続きは、この次にお話しするとして・・・・(自分自身、この気持ちを忘れないようにという意味も込めてじっくり書きたいので)。
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今日、予備校の学生から質問がきた。
「先生、今実習で褥そうの患者さんがいてるんですけどー
「どしたん?」
「一人の指導者は、イソジンシュガー(医師の指示)のあと、ガーゼを張って、テープを過度に四方の角にだけ貼るように言われたんです。もう一人の指導者には、同じ処置のあと、透明のテープを張るように言われたんです。どっちが正しいんですか?」と・・・
そもそも、褥そうの処置にイソジン関連のものを使うのはタブーなわけで、ガーゼもそもそも傷を乾燥させるわけで、滲出液が傷を回復させるものであるということもしらず、乾燥させたり、洗浄したりふき取ったり・・・
細かい話をすると相当長い話になるので割愛するが、現場の看護師はその知識の偏りの矛盾を知らない。さらに学生はそこで間違った質問攻めにあう。学生に質問された私も治療に関してうそはつけない。
学生には、「本当はこうだけど・・・これを伝えるのは難しいよね・・・」
と、両挟みの学生をどう救っていいか分からず、今の医療レベルのバラつきを象徴する出来事であり、それに巻き込まれている学生も不幸であるとしか言いようがない。最新の情報を仕入れいていても、指導者の思うような回答がなければ少なくとも実習の評価に響くわけであろうし、本当に悲惨な話である。
学生によれば、
「なんで、全体を密封しないのかわかる?」
と質問されたとのこと(ニュアンスは違うが)。
いや、むしろ感染の兆候がなければ密封しなければらないし、私は指導者の質問の意図はわからない。
これで教育されていく看護学生も不憫でならず、この問題だけではなく看護知識の多くが偏っているのだと思うと、多少その格差があっても仕方ないにせよ、それを少しでも縮めるにはどうするべきか。どうしたらよいのかを、改めて考えさせられる。
精神科医療においては、よりその傾向を強く受ける。諦めるばかりではなく、NPOの活動を通じて、その開きをどうにかしたいものである。
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