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ネットで医療情報がわかることの弊害
すでに平成21年度に突入してしまいました。さっそく4月から来年の第99回看護師国家試験に向けての看護学生を予備校対策の講師として応援していかなければなりません。私は某予備校で講義をしているので気になる方メールか何かで連絡をください(ここでセールスをするつもりはないんですが)笑。さてさて・・・
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精神医療ホットラインを受ける中で多くある質問が
※薬の副作用や疾患に関する質問
である
直接質問してくるぶんには問題ないのだが、
「ネットにはこういうふうに説明があったんですけど」
と、ネットで調べた情報を確認するかのように質問が来ることが多い。
もちろん、今の世の中インターネットという便利なものがあるのに使わないほうがもったいないし、膨大な情報量を駆使しない手はない。
しかし、薬や疾患に関しては情報が氾濫しすぎてネットだけの情報では患者にとって不利益となることも少なくない。
たとえば、以前にもblogの記事に書いたことがあるが、パキシルを毒物だと言わんばかりにパキシル批判をし、長所とのバランスを全く述べていない文面も見かけたりする。これは、個人の記述によるものが多いが、別のケースでは、正式な文書で薬の副作用に関して記述したものがある。
吐き気、食欲不振、口の渇き、便秘、下痢
イライラ感、発疹、発赤、かゆみ 、眠気、肝機能障害
不安感、めまい、頭痛、だるい、ふるえ、動悸、
以上に上げたような副作用は大体の薬物に見られるものなので比較的心配することはないが、相談する方がこのように記述されていればそうであると信じてしまうため、安心してもらうのに余計な手間をかけてしまうことも少なくない。
精神医療ホットラインに相談してくる人は、こころが不安定な人が少なくなく、強迫性障害の人に限らず不安でたまらない人が多いのだから、こういうときはネットの情報が邪魔だと思ってしまうこともある。
そうはいっても、それを薬物の影響であるのかの鑑別は重要となってくるので、薬物によって代表的な症状などがあることなどは、医療従事者側の最低限の知識として知っておかなければならない。
インターネットを利用すれば、今ではほとんどの情報が瞬時に手に入る。だがそのぶん間違った情報や誤解してしまう情報も少なくなく、治療のコンプライアンスに影響してしまう場合や、最悪の場合患者を死に至らしめることもあることを認識すべきだろう。
疾患や薬のことで受動的に一方的な情報を得て不安になっている人がおれば、迷わず「精神医療ホットライン」に電話をかけてきていただきたい。
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