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無症候性血尿=膀胱がん

投稿日:2009/07/30

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ある日、目が覚めてトイレに行くと突然の血尿。酔っぱらっていたのであまり気にせず再び眠りについたが、覚醒後また血尿。

尿に血が混じっているというよりも、血液そのもの。



どぼどぼどぼ



なぜかと思いながらも、まっさきに頭をよぎったのが


無症候性血尿=膀胱がん




予備校で国家試験の受ける生徒たちにいつも教えているので(別に頻出ポイントではないが)、一気に不安が高まる。




検査を受けるにもなかなか昼間の時間が取れず、優先順位的にすべてを投げ出して受診するのもいいが、その境目の判断が難しく、18時ころ泌尿器のクリニックに行ってできる範囲の検査をしたり、土曜日に無理に予備校の日程をずらしてもらって、総合病院に行ったり。


というのもこの年で悪性ならば、まず助からないだろうという自分の思いがあるので、
「少しでも早く原因追究をしたい」
この一心だった。


しかし、すぐに精密検査のできるところはどこにもなく、
「来週またきてください」
などそういう対応だった。

といってもそれは受付や医師が悪いのではなく、システム上の問題。

そう考えると、医療はどの科もまだまだ充実していないと実感する。


来週や再来週、はたまたお盆明けに予約検査と、いくら医師が大丈夫と言っても血尿を出しながら耐えるのも不安なわけで、このまま死ぬのではないかとか、子どもと妻を残して死ぬわけにはいかないが病には勝てないとか、情けない連想が次々とでてくる。


これを読むと、

「そんなわけない、大げさに考えすぎ」

普通はそういうだろう。



たしかに、今の私の心理状態もそうだ。
しかし、それは平穏を取り戻しているからいえるのであって、


昨年10月に宝くじより確率の低い医療過誤に遭遇して全身麻酔の手術をした私からすれば、今回最悪のケースがあってもおかしくないと思うのは当然。


結果的には、問題のない検査結果だった(理由を聞きたい方は直接私まで)のでよかったが、世の中うまくできているようで、


ときどき患者の気持ちを改めてわかりなさいといわんばかりの出来事がおきる。



そういう意味ではありがたいのだが、さすがに生死を考えさせられるイベントだけは、そろそろ勘弁してほしい。

今回は、家族も私の両親もかなり心配してくれた。兄貴もネットで最新のがん治療を探してくれたり。


自分のことは黙ってられないので、関係者周辺にも心配させてしまった。

予備校の生徒も心配してくれて、
「先生、へこんでると思って・・・」
と、栄養ドリンクとテリー伊藤の顔を投げつけるおもちゃ「テリピタ」をプレゼントしてくれたり。


自分の存在が周りに与える影響を実感。そりゃまだ死ねない。


自分でも長生きできる人間だとは思わないが、この年齢ではいくらなんでも早すぎる。



“志半ばで”というのは本当に勘弁してほしい。



というわけで、blogの更新がいつもにもまして滞っていたのは、ここ数週間の忙しさに加えてこのような理由があったから。


ひとまず、ひと段落。またパワフルに動き出すので乞うご期待。




もちろん、目的はこれまでと変わらず、日本の精神科医療を変えるために・・・。



PS:いま、法人名改名に向けて動いていますが、秋以降にもうひとつ大きなニュースを報告できるかと思いますのでお楽しみに。確実に前進しています。












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