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もういいだろう、精神科医は医師の落ちこぼれだという見方は
精神科医や精神科の勤務する看護師について、一昔前のとらえ方かもしれませんが、今尚言われている事実でもあることなのであえて触れておきたいと思います。
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誤診・誤処方・・・
これまで、私のブログで精神科医療の問題点、改善点などは耳にタコができるほど訴えてきた。
といいつつ、精神科医療は確かに発展途上であるし、こうしてblogを更新している間にも電話相談がきて、精神科医療のでたらめの現状を突きつけられる。
だが、これは逆に精神科医療が過去のものとは違って、精神科医療の難しさ・複雑さを証明しているようなものであり、医療全体を見渡してみて、精神科医療・看護というものは決して簡単なものではないということを十分証明できる材料がそろっているともいえる。
かつて(というか現在進行形ともいえるが)、精神科医療は今にもまして不明な部分が多く、精神論で語られていることが多かった。
ところが昨今、精神科医療は、あらゆる知識を必要とし、その補助的なものとして(時として中心的なものとなるが)薬物療法の知識も複雑化してきたと同時に診断力も求められるようになってきた。
精神科医療は潜在的には変革を求められているはずであるのに、この現状を問題視する者と現状に満足してプライドのみで周囲を見ようとしない医療従事者がいるという乖離が生じていることが実は相当の足枷になってる。
繰り返すが、精神科医療は他科の医療にも増して改善点が豊富である。だが、昨今の最新の精神科医療の考え方と治療、そしてそれを踏まえた看護力を議論する公の場が少なすぎる。
そこには
※医療従事者の事なかれ主義
が、当たり前のように横行している。
職業医療従事者として、自己主張ばかりしていては食べていけないことはわかる。
しかし、同じ職業医療従事者であっても問題を提起していく立場や変えていく立場にある者はそうであってはいけないし、だいいち「アサーティブコミニュケーション」などという言葉もあるのだから、そのような言い訳はできないだろう。
もはや、精神科医療は一昔前のような
「知識がなくても関われる科」
ではなくなっている。
医学界でも看護業界でも精神科医療の複雑さを議論すべきであるし、医学部時代から、あるいは看護学生の段階からそれを教育できるシステムを構築してかなくてはならない時期にきていることは明白である。
他科とくらべると、“この瞬間うまくかかわれなかったから”といって即死するようなケースは少ないだろが、“その瞬間うまくかかわれなかった場合”、一生入院生活を余儀なくされ、判断能力さえ失われるケースがあることくらいは最低知っておかなければならないし、そろそろ精神科医療についての根本的な教育体制の見直しを行っていっていただきたいものである。
つまり、精神科を目指す医師や看護師は人の命(人生)を預かっているという意味では落ちこぼれでは通用しなくなってきているという事実も受け入れなくてはならない。
統合失調症の患者は、
・心がきれいだ
・ピュアだ
そのような嘘で塗り固められた捉え方はそろそろやめて、
精神科疾患に罹患している人間であっても、良い部分も悪い部分も両方持ち合わせた純粋な人間であるというところから議論を始めてはどうだろうか。
私はそこから議論を始めたいとおもう。
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