• HOME
  • 看護論的経営論
設定されていません

抗精神病薬ですべてを抑える

投稿日:2009/08/10

精神科医療・治療・看護とは   日常、こういうことは心の中に埋没してしまいがちですが、改めて考えてみてはいかがでしょうか。


応援クリックにご協力お願いします!→
また、当NPO法人のHPはこちら(医療相談等々)
携帯サイト(精神医療ホットライン)はこちらから→http://www.seishinkango.jp/m














現場で抗精神病薬適応の患者さんは多い。

しかし、統合失調症と診断されても明らかに違うケースも多くあるし、統合失調症でなくてもボーダー(境界性パーソナリティー障害)とレッテルを張られ睡眠が十分でないだけですぐにレボトミンなどをだす医師も少なくない。


抗精神病薬をすぐに出し、気がつけば大量の抗精神病薬が処方される。



幻聴というだけで統合失調症であるという診断を下す医師はいまだに多く、さらにその症状に対して抗精神病薬が万能と言わんばかりに処方される。

いわば、抗精神病薬万能論である。


統合失調症であれ、解離性障害であれ、うつ病であれ、これらに付随する幻聴等の症状に対して一切の分類をせず一様に抗精神病薬を処方し、その症状が完全に消えることを目的とした抗精神病薬万能論は、精神科医としては完全にセンスに欠ける。




病的体験をどこまでけしさることができるのか、逆にどのていどならその症状をもったままでも負担でないのか、

※ADLの低下具合との調整は無視され、一方的に症状のみに着目する精神科医療は即刻やめるべき。


精神科医療とは、精神科看護を包含したものであるから、医師も介護や看護に視野をひろげなければ、ADLやQOLを無視したものとなってしまう。そうなってしまうと、本来求められている“治療”とは遠くかけ離れたものとなってしまう。


ただ、やみくもに鎮静をかけ症状をなんとなく抑えるのであれば、薬の本を片手に素人でも可能である。


精神科医・看護師その他のコ・メディカルも、精神科医療として、症状とQOLのバランスを考えた質の高いものを追及していってほしい。










-------------------------------------------
※NPO法人 泉州精神看護研究会への寄付金・募金をお願いしております。以下の振込先ですが、お振込みの際は必ずmail@seishinkango.jp宛てにご連絡ください。募金に関しては、使途を明確にし医療の発展に役立てたいと思います。
---------------------------------------------
銀行名   住信SBIネット銀行
支店名   法人第一支店
支店番号 106
口座番号 普通 1003812
口座名義 トクヒ)センシュウセイシンカンゴケンキュウカイ
       特定非営利活動法人泉州精神看護研究会 
---------------------------------------------

※NPO法人 泉州精神看護研究会の会員を募集中です。ご興味のある方は、NPO法人泉州精神看護研究会ホームページの入会フォームから申し込みください。入会にあたり、特に地域を限定されるものはありませんので、遠方の方でも遠慮なくご連絡ください。
---------------------------------------------

※拙著「精神科看護師、謀反」をご入用の方は、mail@seishinkango.jpまでメールをお送りください。送料は、当方負担で無料送付(本代別途)させていただきます。