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アスペルガー症候群か境界性パーソナリティ障害か
今日は、ある本を紹介しながらお話したいと思います。
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「死刑でいいです」共同通信社
これは、2005年11月 大阪のマンションで29歳と19歳の姉妹を乱暴殺害した元死刑囚、山地悠紀夫について書かれた本である。
共同通信の記者が、新聞に連載したものに大幅に加筆したものがこの本。
書き上げるまでは、想像を絶する苦労をした様子がうかがわれる。
私の独断であるが、
この本のキーワードは
・アスペルガー
・孤独
・社会
キーワードをもっと絞ってもいいのだが、このくらいが読んでいて面白くなるともう。
反省の仕方がわからない人間に死刑は意味があるのか。
そもそも、死刑を目の前にして反省なんてできない人間がいるのかという疑問を持つ人もいるのではないだろうか。
※心神喪失は無罪、心神耗弱は減刑
法の原則がここにある以上、責任能力という争点は切っても切り離せない。
また、この判断に強くかかわるのが精神科医である。
※アスペルガー症候群か、境界性パーソナリティ障害か
アスペルガーなら減刑か、パーソナリティ障害なら死刑なのか。
また、
アスペルガーとは?
パーソナリティ障害とは?
疾病分類の定義だけではなく、これら疾患とされている病名の本質をみなさなければならないと思わせる、この山地悠紀夫の事件
山地は、家庭環境も複雑でかつアスペルガーの要素も匂わせる。
我々医療従事者は、このような症例を見るとき臨床で何を見て関わるべきなのだろうか。
病名を見て、症状を見る。
これだけに固執した医療・看護であってはならない。
本の大筋から外れているが、改めてその重要さを感じさせられる。
冒頭に挙げたキーワードが事件を抑止する材料となるだろうし、我々医療従事者の忘れてはならない視点でもあろう。
是非読んでいただきたい1冊である。
「死刑でいいです」共同通信社
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