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笠陽一郎という精神科医

投稿日:2011/04/18

人間は意見が違って当然。平和的解決を望むのも当然。でも、現実的にそうはいかないときもあるのではないでしょうか。「見た目の平和」の陰に苦しんでいる人もいるのですから―。でも、戦争を肯定するのではありません。あくまでも両方の視点から議論する必要があるという意味で今日は述べさせていただきました。



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私の現在の活動(精神医療サポートセンター)に強く影響しているは、笠医師との出会いがその多くを占めている。
これを踏まえて伝えたいことが多すぎるとはいえ、読み手が飽きてしまってはいけないので自分なりに簡潔にまとめてみた。

では―
あくまでも中立的立場であるという前提で、笠陽一郎医師の精神科医療における功罪を述べてみたい。

私が笠医師と出会ったのは「精神科セカンドオピニオン2」のP130~P132に書かれたとおりであるが、紙幅の都合もあるので割愛する。


笠医師は、他者を激しく批判することで有名であるため旧来の日本人的性格を有する人からすると見苦しい存在かもしれない。

確かに、表現は過激で節度がないといわれても仕方がなないのだろう。
しかし、精神科医として日々行っていることは納得のいく治療であり、人間を見る視野を持った医師であるといえる。

私は一介の看護師であるが、看護師的視点から見ても精神科医としての知識は当然のごとく持ち、且つ人を見る治療ができる数少ない医師という風にとらえている。
これは、感覚的なものではなく、多くの治療成績を残している点からも証明できるのではないだろうか(もちろん、100%等ということはあり得ないが)。笠医師への相談が四桁(つまり1万件以上)をこえる実数があるという現状を見ても、精神科医療の現状を反映しているといえる。

ただし、笠医師の手法に疑問を呈するものも少なくない。それは、ネットを介しての他者(他の医師名など)への直接的な名指しや攻撃的手法だ。

だからといって、この手法が人道的に反しているとか倫理・常識的に逸脱しているのかといえばそうとも言い切れない。なぜなら、笠医師の指摘する相手(医師)のほとんどは疑問的な治療を繰り返し続けているからである。
無意識にも権威に埋没して、末端で苦しんでいる患者を仕方がないと片づけている医師も少なくないのではないだろうか。

勉強不足ならそれを認めればいいし、異論があるなら正面から議論すればいい。当事者でない人間の多くは、平和を求めてその議論を望まないが、実はそれが最大の問題なのである。

一定の権威をもち、患者はそれを信じ治療に没頭する。その結果、悪化し治療の失敗ではなく病状の悪化がその結果であるとして納得させられる。たちが悪いのは、医師自身が自覚できていない現状である。

我々はカルトでもなんでもない。メディアなどを通じて精神科医療の問題点を正面から議論したいだけである。笠医師もおそらくそうだろう。

笠医師は、自身のことをゲリラだという。
そのゲリラという手法が正しいとは言わない。
だが、その手法で日本の精神科医療に一つの刺激を与えたことは確かである。

著書「精神科セカンドオピニオン」や「精神科セカンドオピニオン2」の売れ行きもその結果といえるだろう。



笠医師は現在、膠原病に侵されている。だが、その状況であっても「生きがい」と称しセカンドオピニオンを無料で受け続けている。

書き込みや間接的な批判をするのではなく、治療実績で笠医師に対抗してはどうだろうか。

治療に関してメディアで堂々と議論することも必要であろう。

症状をターゲットに人を見ない治療は日本の経済の足を引っ張るものでしかない。
笠医師の手法を批判する前に、人を人としてみない治療をどのように説明するのか。精神科医が精神科医をかばい合う治療が治療といえるのだろうか。
異論を唱える者に圧力をかけることが正当な医療といえるのだろうか。

原発の問題も然り。慣れ合いで物事を見ていては、日本国は壊滅的状況を招く。
今こそ正面から議論しなくてはならない。

















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