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異業種との交流を積極的に

投稿日:2006/12/03

今日は、ある会合(決して怪しい集まりではありません)に出かけました。そこでのお話を簡単に。
 今日の会合では色々な交流が見られた。職種でいうと、医療従事者はわずかであったが、その中でも特に印象的だったのが、脳外科医との出会いであった。

その脳外科医をしばらく傍で観察(話をするまで外科医であるとは知らなかった)していると、明らかに医師の雰囲気を醸し出していた。
医師の雰囲気とはどういうものかといわれると私もわからないのであるが、明らかに医師の雰囲気であった。確かに医師独特の態度の大きさが、私の目に付いたのかもしれないが、理由はそれだけではなかったように思う。

ある状況から、1分間のスピーチをする事になったのだが、その時の私の自己紹介で同じ医療従事者であるということがわかったからか、「看護師をしてるんですよね」との言葉かけ。

私のNPO活動について、何をしたいのか等々根掘り葉掘り聞いてくるわ、態度は大きいわ、固定観念を持ってはいけないと思いつつ、やはり医者とはこういうものかと感触を持った。

だが、そこで話を終わらせては、何の得も無い。
医師と看護師の格差の問題。精神科と他科との医師の違い。また、私のNPO活動の正当性(少し批判的見解も混じっていたので)まで一気に話をした。遠慮するだけ勿体無いし、そこに出席した意味も無いので思うことを伝えた。
 なんと、驚いた事に、話をすればするほど、その医師は根は優しい人である事がわかり、話をしていると楽しくなってくる。医師は『看護師にいじめられるんや』と、砕けた会話まででてきて、打ち解ける一方。その中で看護とはどういうものかという話題で盛り上がった。

その話の中で気付いた事は、
※“看護”というものを看護師以外が語ると、全く違った見解を語るということ。

当たり前といわれるかもしれないが、この感触が新鮮であった事には違いない。

話は更に続き、私が看護は『こういうものだと』と思い込んでいたものを、話を進めるうちに、『そういう風に見てたのか』と驚かされる場面も。途中で、『看護師は、患者の話を聞く必要があるのか』という面白い話にもなった。もちろん、私の見解はyesであるが、『何故』と聞かれたとき、医者にそれを説明する自分に対して妙に違和感を持ち面白くなった。医師は、もっと深い部分を問うていたのだろうが、どちらにしろ、私達が疑問に思っていないことを疑問に思う医師の視点は新鮮であった。

特に、脳外科医とは交流する機会がなかったので、もっと話をした気持ちであったが、こういう時の時間の経過は早いものである。名刺に書いているメールアドレスにメールをしていただくよう伝えて、解散をした。


今回は、ビールを飲みながらの雑談・歓談であったので、医療や看護についての核心に触れるものではなかったが、こういう機会でも看護師以外の医療従事者と看護の事を話してもよいものだという感想をもった。いや、むしろ積極的にそういう機会を持たなければならない。そう思わされた会合であった。その外科医とは、縁があればNPOの講師としていずれお招きできればと思っている。実に医師らしい医師であり、尊敬できる方であった。