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これからのNPO活動に向けて自らを振り返る
三月二日付けで、内閣府でNPO法人に向けての申請が受理されました。うまくいけば春過ぎにはNPO法人として正式に認可される予定であります。そこで今日は、これからのNPO活動に向けて、わが身を引き締めるべく、振り返りを兼ねてお話をしてみようと思います。
最近、色々と考える事がある。
例えば私は、一応の形ではあるが、NPOの人間として地域や病院で苦しむ患者や看護師などの相談を主として受けている現状がある。しかし、私自身が全てを肝要に受け入れられるかといえばそうでもない。これは、特に罵倒されたからそれに対して反応するなどという事ではなく、心のなかでは少なからずとも違和感を感じるということだけの話であるが・・・
もし私が、完全に心理学を学び、あらゆる理論家の看護論を述べることが出来ても実践できなければ意味がなく、逆に、心理学や哲学、そして歴史のなかで名を残してきた看護の理論家達の論を軽んじて学ぼうとしないのも精神看護を志すものとしては、欠陥であるといえる。
人間には限られた時間のなかで如何に効率的に、目的とすることを吸収するかが問われる。それは、我々が目指すような精神看護であっても、一つの娯楽であっても同様のことである。まずその視野の広さと余裕を持つことを知る必要があろう。
精神看護を志すなかで、もし対象の相手とうまく関われなかったとしてもそれは失敗ではない。だが、何故うまくいかなかったのかを考えなかったとすれば、それは“失敗”かもしれない。だが、あわせてどのような人間でも物でも完全というものがないということも自覚しておかなければならないし、相手にもそれを求めてはならない。
特に、直接的に医療に関する人ではない人が対象となる場合は、心が緩みがちである。例えば、配偶者であったり家族であったり。その様な時は、患者などと接するときより気が緩み、どちらかといえば我侭な部分が目立ってしまう。しかし、これも一つの“息抜き”と考えれば正常であるが、かたやそうとは思いたくない、自分の“落ち度”としてみてしまう事もある。夫婦喧嘩などではよく自己嫌悪に陥ったりもする。特に夫婦喧嘩で深刻になったということではないのだが、仲間内での問題も同様のように思う。やはりそこには、信用と油断が共存してしまうからであろう。だが、こうであってこそ人間的であり、他方で人間的に関わる事ができる。私はそう考えている。残念な事に、私のような立場の場合、息抜きをする対象(人)や場面を間違うとそれでも精神看護といえるのかと非難されたりもするが、正直胸の痛い部分でもある。
私が過去にある人と接して思ったことは、精神看護を志している人間であるからといって、全ての人間に正解もしくはそれに近い対応が出来るかといえばそうではない。これは、誰であっても同様である事を己で認識しなければならない。そして、うまく関係を築けなかった対象を恨んだり妬んだり、どこかで間接的にでも中傷してみたりする事は自分自身の成長を妨げるものであるという事をもう一度自覚しなおしてみる必要があろう。
精神科の医師に対してもいくらかそのような期待を背負ってしまいがちであるが、特に私達、精神看護を志す人間はその辺の誤解を周囲に解いていく必要もあるように思う。ただ一つここで肝に銘じておきたいのは、私もこれから先、色々なところで口頭で説明したり、文字で残したりする事をするだろうが、理論ばかりを並べた“机上の空論”の上での自己満足や合理化だけはしてしまわないように避けなければならない。同時に、他者を非難する事もあってはならないこと。
今日は、あらゆる角度から閲覧されている方々にも役に立つ部分があればと思い書いてみた。私自身、春から予備校の講師の仕事も入っており、今一度気持ちを引き締めなおす必要があると思い、この記事を切っ掛けに再度自らを振り返ろうと思う。
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