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パニック障害を克服する -円広志さんの著書(僕はもう、一生分泣いた)を読んで-

投稿日:2009/03/24

今の時期は看護師国家試験対策予備校もなく、比較的本を読む時間があるので気になる本を読みました。それは、円 広志さんが書いた「僕はもう、一生分泣いた―パニック障害からの脱出」という本です。



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円広志さんの著書にも書かれているが、パニック障害は現代病であるということ。
24時間人は休むことなく、そして昔より明らかに不規則になったこの時代、人間本来のバランスというものが崩れ、そこに自律神経などが複雑に絡み合い、負担となり、パニック障害が発症してしまうように思う。


しかし、こういう時代であっても生きていかなければならないし、むしろ、こういう時代だからこそ、その恩恵を受けているといっても過言ではないだろう。

大昔の人たちの時間の使い方の何倍、いや、何十倍、考えようによっては何百倍もの時間を過ごすことができるようになっている。

移動手段ひとつにしてもそう、連絡を取ることも電話一つでできる。データの保管なども大量にできスペースを取らないetc

このような状況で人は生きているわけであるが、反面昔は見られなかったであろう疾患がお出ましになった。芸能人でも多くパニック障害だ。まさに現代病である。


この疾患と「付き合っていく」というふうに表現する人もいるが、私は「ほとんどが治る」と言いたい。ただし、適切な診断で、パニック障害の人にパニック障害であると診断された場合で、そこに適切な処方をなされた場合にのみそのように断言したい。


今では薬を飲んでいると調子がいいが減薬するとなると調子が悪く、“やはり薬は止められない”と薬を飲み続ける。


これは、大きな間違いで、パキシルなどは人によっては減薬の際、離脱症状が出ることが少なくない。それと混同してしまっているケースも多くあるように思う。
もちろん、まったくそのような症状が出ないこともあるが、離脱症状が出る人から言わせれば「パキシルは毒物だ」と豪語する人も多い。現に、ネットで調べればそのような表現で説明している個人も少なくない。

そこで問題になるのが、これからパニック障害や強迫性障害を治療していこうとする人たちがパキシルを飲むことに踏み込めないという事態が起こっていることを、この、電話相談をしていて実感する。


適切な診断と適切な容量、そして、減薬の際は医師とも相談し、減薬の方法を模索する、それでも離脱症状らしきものが出てつらいなら、私に相談してほしい。すべてが完全にうまくいくということを保証するといささか問題があるので、断言はしないが、私の経験からできる限りのことを協力させていただきたいと思う。
ぜひ遠慮なく電話をかけてきてほしい。
もちろん、パニック障害以外の相談のいろいろなことも受け付けているので困っているのであれば遠慮なくかけてきていただきたい。

電話は「精神医療ホットライン」090-4295-9743越智まで









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