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プレコックス感という経験則の誤解~統合失調症から発達障害へ~
今日の京都での薬物療法看護の講義は上々。しかし、聴いてもらいたい人が欠席。残念。さて、今日はプレコックス感についてお話ししてみたいと思います。
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プレコックスゲフュール(Praecox Gefuhl)
これは、ドイツの医師が昔述べたもので、
・統合失調症感
・統合失調症らしさ
などといわれたりする。
どことなく、
・違和感がある、
・何か変だ、
・根拠はないが、雰囲気が
など、どことなく感じる感覚を言うようで、経験のある医師はそれがわかるといわれたりもする。
しかし、Praecox Gefuhlは、今考えれば発達障害の人の
※あらゆるもののぎこちなさに一致する。
発達障害の人の特徴は多彩であるが、
・動作がぎこちない、
・運動が苦手→動作の滑らかさがない、巧緻性の障害、運動音痴
・独特の表情
・空気のよめなささ
発達障害の人によって、症状は多種多様
その特徴かもしれないものを上げたに過ぎず、
その感覚こそ、Praecox Gefuhlと表現されてきた曖昧なものなのだと私は思う。
ひとまず、統合失調症感(統合失調症は、あらゆる疾患のスペクトラムであると考えている)というものはないはずだ。
私が、精神科医療相談などで意識しているのは
その人の話方、表情、しぐさ、癖、
これを見てみて、発達障害かどうかを感じようと努力している。
誤解されないようにあえて触れるが、発達障害かどうかを見極めるという意味ではなく、よりその傾向にあるかどうかをみるだけで、明らかなものかどうかを区別するものではない。
見極める理由は、
傾向があれば、あらゆる二次障害を発症“しやすい”から。
それによって、環境調整の優先度も変わってくるし、薬物療法のさじ加減も変わってくる。
むかしは、プレコックス感を見ることができるようになれば一人前だ、などといわれたが、私から言わせれば発達障害の違和感であったにすぎないと、ここで改めて触れておく。
・・・
さて、焼酎を飲んでゆっくりしよう。
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