- HOME
- 看護論的経営論
暴れる患者に意気込む勘違い看護師
暴れる患者に意気込む勘違い看護師
これはどういうことだろうかと考えてみてほしい。
精神科に勤務したことがある人であれば、いくらかは目にしたことがある光景のはずだ。私も昔を思い出す。つまり、
※看護師の患者への過剰な静止行動
のことである。精神状態が思わしくなく、少し興奮してしまった患者に対してここぞとばかりに押さえ込みに行く。まだ、抑える必要もないのに押さえようとする。何故か男性5名ほどで威圧する。おまけに荒い口調で患者をさらに興奮させる。自分達の仕事は何だと思っているのか。見ていて情けなく思ったことがあった。
状況によっては、数名の男性で駆けつけなければならないこともあるだろうし、申し訳なくも患者を押さえ込まなくてはならないこともあるだろう。しかし、いかにその状況を細かく判断し、できるだけ患者に影響を与えないようにするかの微妙な調整が出来てこそ、精神科の看護師なのではないだろうか。
力づくで患者を抑えられるのがプロではない。その行動は、自分が暴れた患者に対して恐怖感を抱いてしまった結果、過剰に反応してしまった己の心理的反応として解釈せよ。暴れる患者に対応できなくとも、冷静に対応できる看護師に協力を求めることができる看護師のほうがよっぽど優れている。もう一つ贅沢を言うなら、
※抑えなければならない状況が生じても、いかに自然体に患者を落ち着かせるか
も追求してほしいところである。これは、言葉かけにしてもそうであるし、行動を静止しなければならない体力的な場面にしてもそうである。
今一度振り返ってみてほしい。看護の中で自らを防御規制で包み込んでしまっているような心理状況に陥っていないかを・・・
るCGアニメもご覧になり、一つ投票してくださいな。
最後までご閲覧いただきありがとうございます。拙著本「精神科看護師、謀反」も看護の参考にしていただければ幸いです。