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発達障害のとらえ方
9月18日はいろいろな人が集まるので、挨拶をしたかったんですが所用で伺えず残念。今日は、自分なりの発達障害のとらえ方をお話ししてみたいと思います。
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発達障害は、いまだに誤解が多い。
それは、「発達」とか「障害」とか言われる故、知的障害、発達遅滞イコールと思われがちなところがある。
それぞれ、対応が全く変わってくるので、今後、呼称は検討するべきだろう。
とらえ方の問題も大きいが、専門家それぞれ発達障害の定義が違うのもまた問題である。
ここで
私の発達障害におけるとらえ方を述べておきたい。
発達障害は、ここをクリックしていただいて「主な発達障害の分類」と書かれている表を見てほしい。
私の考えは、この考えとそんなにかけ離れていない。
この発達障害のとらえ方は、「スペクトラム」つまり、自閉症とかADHDとLDとかそれらが連続しているもので、
診断として、あなたはLDだ、自閉症だと特定できるものではなく、よりどれに近いのか、どの傾向にあるのかを見る“目安”であるということを知っていただきたい。
あらゆる成書を見ていると発達障害の特徴が羅列されている。
それらを見ていると、もちろん正しいことが書かれているには間違いないのだが、
素人が見ると
「そんなんいうたら、みんな発達障害やん」
こういう意見が多くを占めるのである。
それはそれでよくわかる。
つまり、
書籍に載っているような特徴が当てはまれば、「そうである」とかいうのではなく、より多くその特徴をもっており、かつ社会適応が難しい場合に診断としての発達障害を疑えばいい。それが私のいう発達障害のとらえ方である。
また、診断をつける時も議論が巻き起こる。
「なんでも発達障害なのか、偏りすぎだ。」
このような懸念もよくわかるし、実際にそのようになりつつある精神科医療の現状も知っておかなければならないだろう。
そのうえで、改めて発達障害とはなんなのかを考える必要がある。
診断名がどうとかいうのではなく、
発達障害の傾向が強い人は、より二次障害を起こしやすい。
(ここでいう二次障害とは、パニック障害や強迫性障害、社会不適応に続発するうつ状態、ひどい場合は幻覚・妄想などのことである。)
もう一つの視点から発達障害を述べてみると
※発達障害の可能性や傾向性がある場合に、薬剤過敏性や過鈍性、さらに発達障害の特徴を知った上での対応を加味して治療する必要があるということ。
ただそれだけなのだが、実はこれが重要で、この状況において、統合失調症とすれば、看護的対応も、治療も全く変わってくる。
だから、発達障害という病名がつけられていたら、診断名がどうかとかいうのではなく、
susp(疑い)
というとらえ方で患者さんとかかわってほしい。
その中から、成育歴などを少しずつ聞きだし、発達障害の要素が明らかであった場合は、なぜそのような症状が出てきたのかを看護スタッフでで話し合い、医師と共有できるようにしてはどうだろうか。
発達障害であろうがなかろうが、発病に至った経過での家族関係(あるいはその周囲)や退院後の家族の理解は非常に重要なものとなる。
これが私のとらえ方である。
参考になれば。
発達障害と、家族関係、虐待、ACとの関連などまだまだ話をしたいが、これ以上長いと読みたくなくなると思われるので今日はこの辺で。
PS:さて、飲むか。
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