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私は精神病になんかならない
まずはこの言葉から入ってみたいと思う
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言葉にこだわって言葉狩りをするのは好きではないが、
“精神病”
という響きはいまだに好きになれない。
“精神科疾患”
少なくともこう呼びたいものである。精神科というカテゴリの改名を推奨している私からするとこれもしっくり来ないが、現状で意味が伝わるように言うにはこの言葉が適切ではないだろうか。
前者と後者はどう違うのかと言うことは、NPOの懇親会などで話を深められればと思うが、今日はそれに加えて
※私は精神病になるはずがない
と思っている人に是非読んでほしいと思う。
ここでもあえて“精神病”といっているのは、深い意味があるわけだが以下を読み解きながらそこは考えていただければと思う。
一つの重い病気にかかったことのある人は、人の苦しみがわかるという話を時々聞く。確かにそうだろう。ある一人の人間がその病気にかかるのとかからないのとでは、他人の苦しみの感じ方は違うはずである。しかし、死に目にあっても、人生に危機を感じてもいざ治癒あるいは寛解すればそのときの苦しみをすっかり忘れて、病気になり、手を煩わせる人間に悪意さえ持つ人もいる。
だが、一つの苦しみを経験することは無駄なことではない。多くの人間は継続的に人のために何かをしようとするだろうし、何かをすることが無くても理解しようとするひともいる。
苦しい経験をした人はその経験を人生の糧にしてほしいものである。
ところで、まったくそのような苦しみをしたことがないという人。
話を精神科の疾患に絞るとすると、
※私はしっかりしているから精神病になるはずがない
こう思っている人は大間違いである。
私がここでこのように言っても実感がわくわけもないだろうが、次の瞬間統合失調症になっている可能性だってある。
それは、
※気持ちの問題ではなく、脳の神経伝達物質の異常であるから
である。
これはいまだにあくまでも仮説とされているが、神経伝達物質のサジ加減が今後証明されていこうとはあってもほぼ揺るぎない仮説であろう。(もちろん環境要因その他の関連が大きな影響を与えることも重要な要素である)
そう、私達が風邪や癌にいつなるかもしれないのと同様、統合失調症や鬱病などになる可能性も十分あり得る。
私たちが特別になり得ないと言うことはあり得ない。我々はこの事実を認識すべきであろう。
そのようになったとき、私たちはどこに相談に行けばよいのか。
「精神科にかかるようになると人生が終わりなのか。」
「抗うつ薬や抗精神病薬を飲めば頭がおかしくなるのか。」
私はこのような言葉を耳が痛くなるほどきいてきた。そのたびにそうではない事を説いてきた。しかし、世間がいまだにそうであることは否定できない。
私はこの誤解を世間に理解してもらうためにこれからの活動してゆく。
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