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精神科医療に関連した医療問題解消のカギとは
精神科医療の問題は、その問題の多さに反比例して注目されていないと思います。
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政治問題で医療費抑制の話を耳にするが、精神科における医療費抑制の近道は
※余分な薬剤投与の削減と入院病床の削減
これに尽きる。
ただ、これだけでは誤解が生じるので噛み砕いて説明する必要がある。
意味のない多剤併用療法により生じる国家の負担は想像以上である。
しかも利益が大きく出るのは、まともな診断と処方を下す病院ではなく、誤診・誤処方を下した病院であるということにも着目すべきだろう。
ここで理解しておいてほしいのは、医療制度の問題は連続しているということ。
誤診によって誤処方は必然となり、メジャートランキライザー(抗精神病薬)を処方する。抗精神病薬(ここでは抗うつ薬の誤処方も含む)の誤処方により、錐体外路症状や抗コリン作用は必発し、抗パ剤や下剤、胃薬、頭痛薬が出される。抗パ剤の長期連用により幻覚・妄想が出現しさらに誤診し、抗精神病薬が処方される。
これらの循環の中で時々強度の不穏になり保護室を利用、施設によっては無痙攣電気ショックにより、自らの誤診・誤処方をリセットし自己満足する。
そして、これらが行われている舞台の多くは入院という形で病床を利用している。H18で精神科病床が352473床 全病床数が1786649床で、精神科病床は全病床数の約20%にものぼる。
1、誤診・誤処方
↓
2、向精神薬の副作用により副作用止め(抗パーキンソン薬)や改善薬の処方
↓
3、抗パ剤などから生じる副作用により幻覚妄想が生じて、さらに誤診され誤処方が上乗せされる
↓
4、さらに精神状態がわるくなり保護室や無痙攣電気療法の利用
↓
5、精神科病床が減らない
誤診により連鎖的に起きる医療費の負担は試算を出せば驚くべき数字が出るはずである。
また、医療費の問題だけではない。これは、精神科のみに限定する話になるが誤診や入院が多くなるとその分診療時間が必要になる、そこには当然医師が必要になる。
つまり、これらの問題を解決することは、医療費の抑制に加えていくらかの医師不足の解消にもつながるわけである。もちろん、意味のない(誤診による)入院患者の増加は看護師不足の一要因にもなることも知っておかなければならない。
これほど明らかに要因が見えているのに、今日の「朝まで生テレビ」では精神科医療に関連した問題が一度も議論されていない。日本の医療問題(特に医療費問題に限定すれば)は、精神科がそのカギを握っているといっても過言ではないのに。
越智からのメッセージ:田原総一朗さん、精神科医療の問題を取り上げて議論しましょう!!
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