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コスト請求問題
医療機関にもよるが、出来高制の病棟ではコスト請求が必要となってくる。留置針1本も施注後は忘れず請求しなくてはいけない。今日は、この『請求漏れ』に焦点を当てたい。そして、逆の視点で『消耗品』の費用問題も合わせて考えてほしい。
一昔前までは、一般職員の看護者は経営のことなど気にせず看護だけに眼を向けていろなどとも言われたことがなかっただろうか。だが、これは既に時代遅れである。
※経営参画意識こそが、看護の質を上げるものとなりうる。
これは、間接的な問題であるので実感することは難しいかもしれないが、長期的には確実な医療・看護の質の向上が望める。実感困難であるが故、なおざりにされているのかもしれないが、私は最も重要な項目であると位置づけたい。消耗品や薬剤から、医療器具まですべての価格・その他どのような形で病院が収入を得るかまで研修という形で理解させる必要がある。一部、経営に不利な部分を知られたくないという面もあろうが、これからは情報をいち早くオープンにしたほうが経営者としては勝ち残れるはずだ。
各病院の経営状態が潤えば看護者の質・看護者数の充実・医療機器の質・機器数の充実と様々な角度から変化が見えてくる。もちろん、軽微な経営参画意識を謳うだけでは、焼け石に水と言われてしまう。よって、徹底的にコスト管理教育を行っていかなければならない。
コストの教育・指導は看護職員の下層まで一気に理解させることは到底不可能である。しかし、上層から、中層(中堅)までの教育・情報提供は不可能ではなく、この部分を充実させれば、そこから下層への伝達は年々可能となってくる。
これからの病院経営で生き残っていくには、
※徹底的なコスト管理・経営参画意識の充実
をどこまで現実化することができるかにかかっている。
コスト管理だけが経営問題であるかのような記事であるが、その他の因子も多数あることはいうまでもない。