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子育てと看護

投稿日:2007/03/30

ノートパソコンが、どうしても必要で泣く泣く購入。無駄遣いはしたくないところですが・・・。今やっぱり一番お金がかかるのが子どもに対してでしょうか。今日は、日常で子どもとの関わりで感じたことを書きたいと思います。

 本を出版した当時、恩師が私に一言添えたことを覚えている。

「子育ての本を書くことも頭に入れておいてね」

 今でも子育てには自信がなく、本を書くなんて大それたことはできない(目的が違えばそれも許されるだろうが)が、この恩師の一言が今の私に強く影響しており、自分自身の子育てを当時より強く意識する様になっている。

 子育て(親子関係)というものは、どのような人間関係よりも、“より感情的になりやすい”“なってしまいやすい”一面がある。親と子という関係であるからこそ、本気になり、感情的になる。その環境の中で意識しながら関わることで、自分自身をコントロールすることを覚える。そして、それが子どもにも影響する。

 人間(子ども)の人格形成は、親の影響のみではないが重要な位置を占めているものであり、少なくともその影響する部分を背負う、親(私達)が努力することも子育ての醍醐味であろう。
そこには、他で比べることは難しいストレスや障壁があるが、親自身もその中でこそ、成長することができる。
人の苦しみ、相手の気持ちを汲み取ること、さらに、親の立場も分かるようになる。
 世の中には、子どもへの“叱る方法”として、一切手をあげてはならないと主張する人がいるが、正直“論外”である。もちろん、感情をコントロールできる親であることが大前提であるが、手をあげてこそ親子間が成熟し、繋がりが深まる。こういうと、暴力を賛成しているとか、体罰を認めているとかという、日本語を混同して考える単純な人もいるという情けない日本の現実があることも事実ではある。

 数年前に一人目の子どもが生まれて、なんとなく親の気持ちを覚えた。二人目が生まれてで子どもと一緒にいることの大切さを覚えた。人間として子どもたちと一緒に成長してきている(つもりか)私であるが、今の看護という職業にも良い風に影響していればと思う。だとすれば、自分の看護師としての経験年数だけではなく、子育てという親にならなければ実感することのできない特殊な環境でこそ得られる経験からのものではないだろうか。

子育ても、看護という職業も辛かったり、苦しかったりことはあるが、同時に喜びというものが存在する。子育てする喜びと、看護する喜びをしっかり味わいながら、これからも目標を持って突き進みたいと思う。

最後に、
自分の子供が生まれるまでは

「子どものためなら死ねる」

という親の言葉をバカバカしい奇麗事だと思っていた当時の私も、少なくともそれがわかるようになったということを付け加えておきたい。

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