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どこにいても、看護師の視点
コンサートの会場に着くと、B'Zグッズを身につけた男女が見渡す限り。特に柄の悪い人や、常識はずれな人も多くなく、さすがB'Zファンの集団だと感心させられた。妻は16年来のファンクラブ会員。付き合った当初から、コンサートに行くように誘われていたが、今回がはじめての同伴。看護学生時代などは、約束はしたものの喧嘩を理由にコンサートまでドタキャンしたものだ。
会場は約4万人。
余裕を持っていったため開始まで1時間ほどの余裕があった。
その間、このB'Zファンの団結力は、違う方向で生かせないものかと親父くさいことを考えたり、今地震が起こったら照明の柱が倒れて死ぬんじゃないかとか、スタンドが二階式になっているので崩れるのではないかとか、4万人が大混乱に陥る等々そういう話をしていると、
「あんた、そんなことばっかり言うてるなぁ」
お決まりの妻のきつい一言。
「はい、ごめんなさい」で、終了。
開始までまだ30分以上。何をしようかと、買い貯めていたお茶をひたすら飲む。太ってはいけないので、ジュースではなくお茶。のみすぎた為開始寸前にトイレへ。そこで目にとまったのが、救護室。少し興味がわいた。生憎私の席は、出入り口・非常階段の真上。何かあれば、直ぐに救護室のある非常階段側へいく事が出来た。
ここでまた、雑念が入る。
「だれか、倒れたりしたら手伝おうか。」
本当に、無駄な雑念である。B'Zファンからすれば、追い出したくもなるやつだろうが、看護師として“救護室”への興味はそそられるばかり。中を見たいが覗けるわけもなく、コンサートは始まる。
爆音とともに稲葉さん(B'Zファンは、皆、稲葉“さん”と呼ぶ)が登場。抜群の歌唱力で謳い続ける。ファン達は立ち上がり、妻も立ち上がる。私は、この性格であるから、周りが興奮して立ち上がろうと、座って見学。さらにお茶を飲み続ける。
トイレに行きたくなった・・・。
まっちゃん(稲葉さんの相方)のギター演奏が始まると一斉にトイレに行く人たちがなだれ込む。私もそれに流れるようにトイレへ。
とーん、とーん、とーん、
私は、持ち前の運動神経で階段を飛び降りてゆく。
グキッ!!
階段を一つ踏み外した。
周りの人は、「きゃーー、大丈夫?」と、
大丈夫なわけねーよ。と思いつつも、
「いけます、いけます」と一応の返事。係員も足元を照らすが、間に合うわけもなく。
こういうときに、シップを貼ってもらいに、救護室にいけるのではと企んだが、コンサートが楽しく間を抜けるのももったいなく、結局行かずじまい。
ということで、コンサートは楽しかったのだが、こうして記事を書いている今も右足首が少し太く腫れあがったままである。
こんな楽しい場面でも、災害時の対応や救護室がやたら気になる越智元篤なのであった。
最後までご閲覧いただきありがとうございます。拙著本「精神科看護師、謀反」も看護の参考にしていただければ幸いです。